ご安全に!
安全標語を作るのに真剣なやまの太郎です!
今回はこの悩みを解決する「指差呼称(ゆびさしこしょう)」を紹介します。
指差呼称とは?
KY(危険予知)活動の一環として、作業対象、標識、信号、計器類に指差しを行い、その名称と状態を声に出して確認することです。
業界や事業場により、「指差(確認)喚呼」、「指差称呼(唱呼)」とも呼ばれています。
元は、日本国有鉄道の蒸気機関車の運転士が、信号確認のために行っていた安全動作でしたが、現在では鉄道業にとどまることなく、航空業、運輸業、建設業、製造業等、幅広い業界で行われています。
ざっくり、工場で使われる「うっかりミス」を防止する方法です!
指差呼称の効果
指差し呼称は、危険を伴う作業の要所要所で、集中力を高め、「うっかり、ぼんやり」などのヒューマンエラーによる事故を防ぐのに非常に有効です。
1994年、財団法人(現、公益財団法人)鉄道総合技術研究所により、効果実験が 行われました。
同実験によれば、「指差しと呼称を、共に行わなかった」場合の操 作ボタンの押し間違いの発生率が2.38%であったのに対し、「呼称のみ行った」場 合の押し間違いの発生率は1.0%、「指差しだけ行った」場合の押し間違いの発生 率は0.75%でした。
一方、指差しと呼称を「共に行った場合」の押し間違いの発生率は0.38%となり、 指差しと呼称を「共に行った」場合の押し間違いの発生率は、「共に行わなかっ た」場合の発生率に比べ、約6分の1という結果でした。
つまり、指差呼称をすると「うっかりミス」がほとんどなくなるということです。
指差呼称のやり方
指差し呼称は、次のように行います。
(1) 目は…確認すべきことを、しっかりと目で見る。
(2) 腕・指は…左手は横から腰に当てる。
(3) 右腕を伸ばし、右手は人差し指を伸ばして対象を差し、その後、指を、耳元まで振り上げて、「ヨシ!」で振りおろす。
指差呼称の最大の欠点「恥ずかしい」
指差呼称の最大の欠点は恥ずかしいです。
工場などの現場以外で、指差呼称をやると、恥ずかしいです。
※もちろん工場では人の命がかかっているので、真面目にやりますが
そのため、工場以外の場所で、大事な確認があるときは、軽い指差しだけにしといています。
それでも、本家には及ばないですが、ミス発生確率は2.38→0.75%に低減できるので、オススメです。
指差呼称を日常で役立てるオススメのタイミング
・旅行の荷物確認
・出かける前のガス栓確認
・家を出る時の鍵を閉めたかの確認
・大事な書類を記入したときの確認
「失敗したくない時に指差呼称で確認がオススメです」
以上、うっかりミス撲滅する日常でも役に立つ「指差呼称」でした。
工場勤務では、指差呼称をよく使います。
そのため、日常でもクセでよく使ってしまいます。
また、踏切を渡る時にもクセで指差呼称をしてしまい、妻にちょっと笑われるときがあります。
とはいえ、「指差呼称」はうっかりミス防止に非常に有効ですので、興味がありましたら、一度ためして見てはいかかがでしょうか?
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
ご安全に!